「僕は、そして僕たちはどう生きるか」梨木香歩。
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本
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14歳のコペル君と同級生のユージン、従姉のショウコたちが一緒に過ごしたある一日の出来事。野草を摘んでご飯を食べた、なんでもない一日のなかで交わした会話が、世界を一変させる衝撃的な出来事になった……というストーリー。
僕たちは、ずっと考え続けよう、という哲学。人間は一人では生きられないから群れるけど、大勢の中にあってなお疑問を持てる感性が大事、ということか。私自身大勢でいないと不安な人間で、そうあることに慣れきっていて必要な想像力が欠如していることは否めない。だからこそ心に留めていなければいけないと思った。
数々の問題提起は結論の出せないことも多々あったけれど、あからさまにわかるあの本の批判はあまりにもショッキングで、気になってぐぐったら、どうやら復刊されるっぽい?それはよいのか?
YA向けとうたわれる本がすべて(それがたとえきちんとした出版社であっても)青少年にとって有益とは限らない、ってこと、忘れちゃいけないな。
「田舎の紳士服店のモデルの妻」宮下奈都。
- 作者: 宮下奈都
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/02
- メディア: 単行本
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なんてことない話なのに、なんかよかった。日々暮らす、生活するというのはこういうことなんだろうな〜と妙にリアルに感じられた。忍耐?
でも、幸せの形は色々あって、思っていたのとは違っていたけれどこれもまた幸せだ、と気づくのに10年かかったよ、というか。人の価値観はなかなか変わらないけど、10年あればそこそこ変わる、みたいな。
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毎日寒い。ホント寒い。寒い時に寒いといっても仕方ないのはわかっているけど、寒いと言わずにいられないぐらい寒い。洗濯物が乾かないから困る。外に干したら凍って固まった。部屋に干すと結露が酷くなるし。やっぱり乾燥機か。節電しないといけないから暖房を強めるのも憚られる。でも猫がいるからついつい。猫は避妊手術後で腹の毛がないから心配なんだ。ま、猫は元気だけど。最近は朝夕にハンティングモードのスイッチが入って隠れたり走ったりで大騒ぎ。平和だ。こうして写真をしげしげ見ると、うちの猫は耳が大きいんじゃなかろうか。そういう種が混じってるのかな。寒いのはボチボチ収まってくるらしいから、それまで風邪ひかないように、ひかせないように用心しながら我慢我慢。