れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)森谷明子「れんげ野原のまんなかで」追加。ほのぼの。最後の話がちょっと殺人がらみの悲しい話で、この図書館に似つかわしくない。結末も「これでいいのか?」って感じ。
ところで、実際、図書館の職員の人って、こんなに本を知っているものなのでしょうか?だったら素晴らしいですね。私は、読んだ端から忘れていくんで、到底なれないわ。

書店のレヴュー

一面のススキ原の中にある図書館が舞台の短編連作集。話の終わりにはススキがれんげに。図書館好きの方なら間違いなく楽しめる事でしょう。余り訪れる人もなく、いつも読みたい本があるというのは、想像しただけでワクワク。5つの短編は、本や図書館にまつわる事を題材にミステリー仕立てになっており、主人公の文子を相手に先輩の能勢が謎解きをする、という作り。ミステリーにしては弱すぎる感じですが、取り上げられた本の話だけでも楽しい。図書館の内情は現実どおりとも思えませんが、登場する職員の方々は皆、本に対する思い入れたっぷりで感動。05/06/03★★★