「妖怪アパートの幽雅な日常1」香月日輪。

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

シリーズが完結、文庫化したと聞いて読んでみることにしたのだった。
いや〜やっぱYAはいいね。
何せこの前に読んだ「トワイライト〜」が重くて重くて。あっちは14歳中学生、こっちは15歳高校生。しかし断然こっちのこの方が甘い。甘すぎる。このお年頃の少年に要求することとしてはこの程度が妥当なんだろう、と思いました。

ま、あっちはYAじゃないんだけれどサ。私って子どもが辛い目に合うのは好きじゃないのだな…とつくづく。

それはさておき。
ストーリーは、高校生の稲葉夕士が、家賃の安さに惹かれて住んだアパートが妖怪だらけだった、というもの。
妖怪多数、エピソードてんこ盛り、なので、子どもたちもきっと飽かずに読めることでしょう。大人が読んでもまあ大丈夫じゃないかな。泣かせる場面もあるし、生きるって何?的なセリフはこっ恥かしいけれども、たまに純な気持ちになるのもいい。
でもでも!
なんでまたアパートに帰るの?そこがわからん。あの展開だと、叔父さんのところに行くとか、寮で強く生きるとかじゃないのかな…それだとシリーズ物にならないとかそんな理由かな。