「ジェネラル・ルージュの伝説」海堂尊。

ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)

ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)

「ブレイズメス〜」を読んだとき、世良先生・花房看護師・速水先生の関係が気になったので(もはや対芸能人的な好奇心!)、未読だったコレを手に取ったのだった。単行本未収録がのっているので文庫版を買いました。珍しく借り物ではありません。
短編は3つ。「伝説」は速水先生がジェネラルルージュと呼ばれるきっかけとなった大惨事の話。「疾風」は「凱旋」のエピソードを三船事務長の目線で。「残照」は速水先生が北海道へ赴任した後のお話。どれも救急医療における速水の才能を称えていて感激ものでした。比べると世良先生はショボイ医師にしか見えず(失礼!)、花房看護師の心変わり(かわからないけどね!)は致し方ないと思える…。世良先生は今から見せ場が書かれるんだろうけど〜陰ながら応援いたしております。
海堂さんの自伝やエッセイも収録されていて、これがまた凄まじく波乱万丈で面白かった。付記された年表やキャラ表はとても便利そう。買って損はなかったと思いました。