ぼくらのサイテーの夏 (わくわくライブラリー)笹生陽子「ぼくらのサイテーの夏」追加!何これ絶版なの?勿体無い事だわ。良い本なのに。やまだないとさんのイラストも良い。この本では、大人の方が動揺して、ウダウダして、煮え切らないんだ。多分実際もそう。特に桃井母。こんな風にならないように気をつけなければ。最後の方の「人生、そんなにおもしろおかしいものじゃなくても、いい」っていう科白にウルウル。うちの二号は、まだこんなこと悟っちゃいないと思うけど。もちろん、毎日楽しい事ばかりの人生を送らせてあげたい、と思うのが親心だけど、経験のために軽くハハイエデもいいんじゃない?と思ってしまいましたよ。

書店のレヴュー

階段落ちゲームで負けた上に、左手首捻挫でギプス、前歯は欠けるし、罰として四週間プール掃除。かくして始まったサイテーの夏休みが最高の夏休みになっていく。◆主人公の桃井の家庭は兄が不登校・引きこもりで母親は体調を崩し、父は単身赴任。一方最初はキライだった友人栗田の場合、家庭崩壊・母は家出、自閉症(推測)の妹の面倒を見ている。かなり辛い状況下で二人は徐々に友情を育んでいくのだが、前向きで暗い印象はない。現実を見つめて考え、一歩大人になっていく、最高の夏休み。読後感爽やか。児童書ですが大人の方にもお勧め。04/11/17 ★★★

ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫)

ぼくらのサイテーの夏 (講談社文庫)

文庫化。