ラブリー・ボーンアリス・シーボルトラブリー・ボーン」追加しました。この本を読んでいる最中に奈良で起こった少女の殺人には、もう心臓がバクバクするほど驚きました。こんな理不尽な出来事が、楓ちゃんの身に起きるとは誰も考えはしなかったでしょうに。この本では犯人は結局逮捕される事はないけれど、楓ちゃんを殺した奴は、何としてでも検挙して欲しい。

書店のレヴュー

14歳の少女がレイプされ殺されてしまう、という衝撃的な場面から始まるが、ミステリーではなく、愛する家族を失った悲しみからバラバラになってしまった一家が再生していく様子を、死んでしまった娘視点で描いた家族愛の物語。亡くなった人が天国から残された家族を見守り続ける、という設定がもし本当だとしたら、残された人々はきっと救われることだろう。主人公のスージーは、天国から傷ついた家族の苦しさ、辛さを分かち合うように見つめ続け、祈りを捧げている。愛する人の死を受け入れるというのは、何て困難なことなのだろうか。ラストは柔らかい日差しが舞い降りてきた様に癒されていく。04/11/19★★★★