夜のピクニック恩田陸夜のピクニック」追加。これは面白かった。高校生はやはり悩まないと駄目でしょう。滅茶苦茶考える時期など、その頃しかないもの。あとは時間に追われ、生活に疲れる日々のみ。このような高校生ばかりであったら、日本の将来は安泰でしょうに。

書店のレヴュー

2005年本屋大賞受賞。ホラーでもミステリーでもない学園物。ある高校の、昼夜を通して80kmを歩き続ける伝統の「歩行祭」の日。主人公の融と貴子には誰にも言えない共通の秘密があった。貴子は歩行祭の間に小さな賭けをする。◆大学受験を前にして、各々が悩みや不安を抱えつつ挑んだ「歩行祭」。極限の疲労が生徒の精神を解放する。テレや見栄に阻まれていた心が解され、自分を見つめ直す。友情って、青春って素晴らしいね、と臆面もなく口に出して言ってしまえる清々しい読後感。現役高校生に読んでもらいたいかも。04/12/19★★★★★