ネタばれ注意。
村山由佳「天使の卵」追加。歩太は19歳芸大志望浪人生、父は精神科病棟に10年間入院中、母が小料理屋を切り盛りして生活費と入院費を稼いでいる、という設定。電車の中で出会った美しい人は、父の新しい主治医で、しかも歩太の彼女のお姉さんであった、という進み方も物凄いよ。それで父は一時退院中に飛び降り自殺し、責任を感じたお姉さんと、あなたは悪くないという歩太は恋人関係になって、これから二人で幸せになろうねって時に、お姉さんは病院の治療ミスで死んでしまう・・・って、もう涙強制ドラマみたいな話でした。こうして書くと安っぽいけれど、かなりのめり込みましたわ。何ででしょ?ストーリーの割りにドロドロ感がなく、サッパリしてるから?ムムム。
お姉さんが歩太に「もっと自分勝手に生きていい」と、カウンセリング的にいうところがあるんだけれど、そこんところの会話が「ややっ!」と思った。
私も誰かにそういうこと言って欲しかったにゃ。