ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)パウロ・コエーリョ「ベロニカは死ぬことにした」追加しました。とにかく読みづらい。何が主語なのか?、とか彼女って誰?そんなことでイライラ。直訳か?
ベロニカさんは結局死にませんでした。めでたし。
良い子で、母親の言う通り堅実な職業に就き、修道院に間借りして私生活も堅い。トラブルは起さないし巻き込まれないように注意している。両親は離婚の危機にあったのにもかかわらず、娘の幸せのために別れないでいる。一般常識にがんじがらめで退屈。この先、普通に幸せな結婚をして普通に子供を生んで普通に年老いて。
・・・なんか、これって私ですか?いや、ウチの親は離婚の危機ではないが。
二号には夢も希望もないような人間にならないよう、一方的価値観の押し付けはしないように心がけなくては。ベロニカさんは本当はピアニストになりたかったようで、当然二号にもなりたいものがある・・・絶対無理とは限らんさ。頑張りたまえ。
んで、私はこれからどうしましょうか。本当の自分探しするか?いやそれより家のローンを減らす事を考えなくてはね。ハハハ超現実的。

書店のレヴュー

先の見えた人生に退屈したベロニカは睡眠薬を飲み自殺を図ったが精神病院のベッドで目覚め、医者から自殺未遂の後遺症のためあと一週間の命と宣告される・・・◆ベロニカは余命一週間と知ってから「生きる意味」について考えるようになるわけです。病院内で出会った患者たちと交流するうちにたくさんのやり残したことに気付き、また他の患者たちも影響を受け居心地の良い病院を出て行こうと決意していく、という展開で最後にあっと驚く院長の種明かし。「普通の人」と「狂人」の境界が曖昧になる感覚。一般常識や多くの人が共通に持つ価値観は果たして正しいのか、等々考えさせられた事多数。05/04/27 ★★★