ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語 ヴィトルト・リプチンスキ「ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語」
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釘よりも保持性の高いねじ(木ねじ)が重宝されだしたのは、最近のことなんですね。プラスのねじ&ねじ回しの発明は1930年代なんですって。へ〜。でもって、ねじ自体の起源はアルキメデスまで遡るのだった。ちょっと博学になった感じ。

書店のレヴュー

ミレニアムを控えた頃、作者の下に「この千年で最高の道具(工具)とは?」というエッセイの依頼が舞い込んだ。ところが工具箱の中の道具類の大半が紀元前の発明。苦心の上たどり着いたのはどこの家の引き出しにもある「ねじ回し」だった。◆ねじとねじ回しについての考察であります。文献を調べ展示会や博物館を巡って「最古のねじ回し」を探す前半、手作業で作られていたねじが、大量生産され、精密さを追求されるようになった過程をたどる中盤、そしてねじの起源を探す後半。私的には中盤のねじの進化の話が印象的でした。「発明することと、その発明を現実のものとして作りあげることとは別問題だ」。熟練した職人の豊かな想像力が、今の時代の美しいねじを作る出したのですね。◆工具に明るくない私ですので、もっと挿絵ががあればよかった、と不満が残りました。機械好きの方にはこれで充分なのかも?05/09/15★★★