六〇〇〇度の愛 鹿嶋田真希「六〇〇〇度の愛」。
長きに渡って借り続けていましたが、やっと読了。難しかった。薄い本なのに一ヶ月もかかってしまいました。難解で実によく眠れる本でした。(^^;)ゞ
書店の感想も、書いてて自分でもよくわからん。だったら載せんなよ、とも思ったけれども、悪くない作品だったのでパスするのは惜しい気がして。
ロシア人の母を持つ青年セラフィムは、ユローディヴィであった、ということでいいのでしょうか。

書店のレヴュー

第18回三島由紀夫賞受賞作。凡庸に幸せな生活を送る主婦は、団地の非常ベルの音に突き動かされるように長崎へ向かう。子どもと夫を残して。◆渇きを覚えた女は6000℃の高温にさらされ死が渇きが溢れた過去を持つ長崎に辿り着く。そこで自分と似た混血の青年と出会い体を重ねる。アルコール中毒で自殺した兄、兄を溺愛し自分を虐待した母、兄と自分を同一視する女自身。そして聡明で強い精神力を持つ夫。幸せの絶頂にいるからこそ、死ぬことが恐怖ではなくなるのか。青年との逢瀬の中で、死に魅了されていた自分と決別し、元の生活に戻っていく。生と死、そして宗教。大変難解な観念的小説。05/11/09★★★