クライム・マシン (晶文社ミステリ)

クライム・マシン (晶文社ミステリ)

うますぎるよ、リッチーさん。余計なものを一切省いて簡潔明瞭。オチの付け所が素晴らしいです。短編のミステリーだけに、説明のしようとすると「それで全部」になってしまうんだけど。
表紙のイラストなんかも、どこか星新一を思い出させるんですが・・・どうでしょう。

書店のレヴュー

短編の名手ジャック・リッチー珠玉の短編集。◆この作家の名前は全く知らなかった。解説によると、生涯350あまりの短編を書き、生前に出版されたのは1冊だけだったらしい。◆短編17編を収録。簡潔でありながら絶妙なユーモアとひねりがあり、センスの良さが光っている。どれも意外な結末ばかり。ぜひお勧め。◆『クライム・マシン』・・・「この間、あなたが人を殺した時、わたし、現場にいたんですよ。」最初タイムマシンを信じなかった殺人犯リーヴスは、次々とヘンリーが差し出す証拠にその存在を信用し始める。さて結末は?◆「エミリーがいない」・・・アルバートの妻エミリーの姿を見かけなくなったことで、周囲の人々はアルバートが財産目当てにエミリーを殺害したのではないかと疑い始める。思いもつかない結末に唖然。05/12/12 ★★★★