空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

古代日本の神話をモチーフにしたファンタジー。なかなか面白かった。人知を超えた存在の神に対する人の愚かさと内に秘めた強さ、といったところですか。
読んでる最中はずっと稚羽矢が千と千尋のハクのイメージ。最近お買い得1000円でノベルズがでましたが(ISBN:4198506787)、私としましてはイラストはない方が良いですね。

書店のレヴュー

勾玉シリーズ第一作。男神と女神が作り上げた豊葦原は二人の仲違いから男神側の「輝(かぐ)」と女神側の「闇(くら)」に別れ戦い合うことに。◆15歳の狭也(さや)は闇の氏族と出会い、自分が大蛇の剣を鎮める水の乙女であることを知らされる。闇を嫌い輝の月代王と共に輝の宮で過ごしているうち輝の末子である「風の若子」稚羽矢(ちはや)と出会い、自分の役割を知り豊葦原の平安のために戦いに身を投じる。◆絶対的な存在である神々と翻弄される民。輝と闇は不変と変化の構図でもある。始めは無垢な存在であった狭也と稚羽矢が世の中を知り成長していく物語。06/01/13★★★