有川浩「空の中」。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/10/30
- メディア: 単行本
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読んでいく途中で、未知の知的生物と人がどういうふうに対話していくのか、という構図が、知らない、あるいは理解できない人とどう関わっていくのか、とも置き換えられる気がして、そういう見方で読んでしまいました。戦争・紛争の絶えない世の中ですけど、この手の解決方法は、とても日本人的で、ということは日本が今出来ることがあるんじゃなかろうか。もっと小さな社会に置き換えてもいけるかな。4月だし。・・・穿ってるかな。
それから、フェイクを異常に可愛がる瞬を佳江が「間違っている」と早い段階で思ってしまう所。これはないかな。結果的に佳江の言った通りになってしまうわけだけれども、まだフェイク=白鯨とわからない時点で「埋め草」にしてはいけないと言うことはないのでは?これでは瞬に酷過ぎるし、瞬よりフェイクのほうが大事っぽく見えてしまいました。瞬に多くを望みすぎじゃない?
「宮じい」は言うまでもなく、いい老人。こういう長けた老人は今や貴重かも。老人がみんなこうではないから、こういう老人を目指したいものです。
あと光稀さんはseiitiさんの好みですか?(笑)