豊島ミホ「檸檬のころ」。

檸檬のころ

檸檬のころ

あとがきの「地味な人なりの青春」ってのがいいね。派手に遊んだわけでもなく、病んだわけでもなく。普通は地味なのか。でもやっぱりそれが大多数なのかもしれないね。
うちら女子高だったから、圧倒的に恋愛体験は少なかったな〜損した気分?いやそんなこともないか。その後のあれやこれやが・・・ブツブツ。

書店のレヴュー

東北の片田舎の進学校を舞台に、ありふれた高校生のありふれた青春のすっぱい思い出。◆生徒から先生、近所の商店の孫まで、主人公が入れ替わる連作短編集。ちょっとずつ交差する加減が絶妙。友達・部活・進路・恋愛、多分この時期に誰もが経験する出来事ばかりで、なんだか懐かしい。今になってしまえば、他愛もないことばかりなのに、あの頃は、それが世界の全てだったのかもしれない。卒業すれば全国に散ってしまう高校生たちの微妙な感情の動きが、とてもリアルに感じられるのは、作者が24歳という年齢だからか。06/06/22★★★