重松清「きみの友だち」。

きみの友だち

きみの友だち

泣けました。
友だちっていいな、とベタな内容なんだけど。


思うに、
「親友だよね」
と、脅迫してくる人は友だちじゃないな。


それにしても、重松さんの書く子ども像は(子どもだけではないか)、どうしてこうもリアルに自分と重なるのでしょうね。いや、良いものを読ませていただきました。

書店のレヴュー

友だちって何だろう。◆小学校4年生のときの交通事故で、左足の自由を失った恵美は自暴自棄になり、事故の原因をそれまでの友だちに押し付けて、結果友だちをも失いクラスから孤立してしまう。しかし、それは「本当の友だち」を知り、運命の出会いのきっかけでもあった。恵美の新しい親友由香は、腎臓病で病弱な少女だった。◆価値観は早々変わるものではない。恵美は大きな代償を払ったけれど、かけがいのないものを得ることが出来た。連作短編集のこの作品は、恵美と由香の不変な関係にほんの少し触れたおかげで、大事なことに気づき変わっていく周囲の子どもたちの物語である。時に残酷な子供の世界にあって、自分の信じる道を貫くことは難しい。それだけに恵美と由香の二人の姿は、本当に美しい「友だち像」だ。06/08/11★★★★★



今月、これでまだ3冊目か。少な―。
今読本は、「まほろ〜」。