「図書館危機」有川浩。

図書館危機

図書館危機

今回も相変わらず面白かった。一人ひとりの心情の描き方が上手いよね。
ところで、床屋さんが放送禁止用語になっているわけですが、そうなるにはそういう理由があったわけでしょ、やっぱり。で、いやだ、と感じる人もいて、そうなったのだから、一概に「おかしい」とは言えないんじゃないかな〜。
要するに、メディア良化委も命懸けてるのだし、あちら側のドラマもあっていいのではないか、と思った次第でして。

書店のレヴュー

図書館戦争」「図書館内乱」に続く第3作目。前回は憧れの王子さまの正体が鬼教官の堂上だったことがわかったところで幕でした。今回はその恋の行方と、またも勃発した図書隊とメディア良化委員会の抗争がメイン。◆1作目ではひたすら理想に燃える熱血漢だった郁も、立派に成長し大人になったことがうかがえ、見守るこちらも感慨無量。印象的だったのは女子寮での出来事。いやはや女は怖い生き物で情けないですが、郁の毅然とした態度のかっこよさといったら。恋の方は、次回作で、予想通りになってくれることでしょう。◆ここに来て良化委員会の非道ぶりが気になってきました。彼らなぜなぜ戦っているのでしょう。その意志の源辺りの説明はないのかな。07/05/08 ★★★★