「鹿男あをによし」万城目学。

鹿男あをによし

鹿男あをによし

これは面白い!
鴨川ホルモー」もへんてこな話でしたが、これもかなりヘンテコ。神様やら卑弥呼やら、眷属のあれこれが登場いたします。
前作より男臭さが少なくって、奈良の野趣溢れる風景が爽やか〜な雰囲気がよいじゃありませんか。
そんな中の「坊ちゃん」風なストーリーですわ。
ワタシも発掘やりたかった人なので、ワクワクしながら読みました。リチャードの気持ちわかります。っていうか、これはリチャードの方が正しい気もしないわけでもない…いやいやいけません。
もちろん歴史が全然わからなくとも、楽しめますわよ。

書店のレヴュー

人間関係の軋轢に苦しんでいる時、教授から気分転換に奈良の女子高校の臨時教員の口を勧められた『おれ』。が、着任初日から生徒の堀田とギクシャクしてしまい落胆していた時『鹿』に話かけられた!「先生、出番だよ。」◆『鴨川ホルモー』に続き、またも奇想天外なお話。神経衰弱気味の新米教師が、古代のロマン満載の仕掛けで日本を救うはめになってしまうのです。詳しくは読んでのお楽しみ、で。◆前作より読みやすかった。漱石の「坊ちゃん」が下敷きかな。結末も爽やか。奈良の名所旧跡を巡って古代の謎に触れる事もできます。もちろん歴史なんて知らなくともOK。07/05/18★★★★