「晩夏に捧ぐ〈成風堂書店事件メモ(出張編)〉」大崎梢。

あ〜面白かった。一気読み。
事件は解決したものの、ちょっと後味が悪い悲しい結末でした。
まあ、他所から来た書店員の小娘たちに、殺人事件が絡んだ立ち入った話をする人はいないと思うって、それを言っちゃ〜オシマイですわね。

書店のレヴュー

「配達あかずきん」に続く成風堂書店事件メモ第2弾は長編。杏子と多絵のコンビが長野県の町の老舗書店に出没する幽霊の謎を解く。◆前作は短編で日常ミステリの趣きでしたが、今回はなかなかに本格的。幽霊騒ぎから端を発して27年前の殺人事件の真実に迫る、というもの。関係者をあたって聞き込み、最後に一堂に会して謎解きを披露する、ミステリとしては王道の展開です。でも杏子と多絵の二人ですから、どこかほのぼの。それにしても、多絵の悪意のない思わせぶりが長くてイライラしました。そんなに引っ張らなくっても…◆今度もまた昨今の書店事情を詳しく説明しています。本屋さんの苦労がよくわかって、書店に行った時の目の向けどころが違ってくるかも。07/05/24★★★