「塩の街」有川浩。

塩の街

塩の街

久々の自腹本です。さっそく読みましたが、こっ恥かしい事この上なし。「その後」の話がね〜ベタ甘通り越してる。本編が深刻に展開するだけに、番外編のベタベタが強烈。苦難を乗り越えた後の愛は強力。
思えば、文庫版を読んだのが3月で、こうも間をおかず読み返すことになるとは。私にとっては非常に珍しい事です。
文庫版との違いはあとがきに詳細に書かれていますが、それほど気付かなかったかな〜爆撃シーンはあったほうがよかったかも。最後があっという間すぎるし。

書店のレヴュー

有川さんのデビュー作の単行本化。◆あとがきによると、文庫版に修正が多数されているようです。が、一番の違いはやはりイラストの有無ではないでしょうか。イラストで登場人物のイメージがつかみやすい反面、固定されてしまいがち。そのせいか否か文庫で読んだ時とはかなり印象が違って思えました。文庫版を読まれた方も、一読の価値あり、です。◆番外編は4つで、170ページ。塩害の恐怖が去りつつある世界での、秋庭、真奈、入江、野坂夫妻の様子が描かれています。本編以上にベタラブで、気恥ずかしいぐらいですが、これぞ有川作品の醍醐味。07/06/15★★★★