「水上のパッサカリア」海野碧。

水上のパッサカリア

水上のパッサカリア

第10回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作、北村薫とかが絶賛したそうな。
中身はミステリーっていうか、ハードボイルドっていうか、恋愛小説だった。愛がなくてはハードボイルドじゃないもんね。


大道寺勉は、Q県翡翠湖畔の家に、恋人の菜津と犬のケイトと暮らして3年。菜津を交通事故で失ってから、誰かの視線を感じるようになり…。


前半は、謎の男大道寺と素朴な菜津の幸せな生活の様子を淡々と描き、死んだ恋人を悼む恋愛小説風。
それが、後半に入って一転、大道寺の波乱な人生が明らかになり、昔の仲間とともに、危険な仕事に着手することに。


まあまあ、かな。新人さんだからか、文章がこなれてない感じ。1文が長くて、何が主語だったのかわからなくなることしばしば。私の読解力のなさかもしれないが。