「チェリー」野中ともそ。

チェリー

チェリー

4歳から12歳までアメリカで暮らした祥太は、両親の離婚を機に帰国したものの、日本語が上手でないためいじめにあい学校に馴染めず、居場所を失っていた。そんな時、伯父にアメリカ行きを持ちかけられる。伯父は、アメリカにある家を売却したがっていたが、その家には前妻の母親が住んでいるという。魔女のようなその女性を追い出すのに協力するため、意気込んでアメリカに旅立った祥太だったが……。


13歳のショウタが70過ぎのモリーに恋する純愛物語。
大人だけど生きるのに不器用なモリーに徐々に惹かれ、プロポーズまでしてしまうショウタの純粋さに心打たれました。生きていくこと、人を愛することはすばらしい。誰もが大切な人を持てれば、世界は平和かもしれない。
でもね〜モリーの生き方に感銘は受けても、なかなか現実問題こうはいかんよ、と思ってしまう私は純じゃないんだろうなぁ。
さくらんぼの名産地が舞台で、登場する食べ物がチェリーづくし。どれもクリームやバターがてんこ盛りでおいしそうったらこの上なし。


図書館では児童書コーナーにあったけど、小学生には無理かも。中学生以上、大人向け。