「ダイイング・アイ」東野圭吾。

ダイイング・アイ

ダイイング・アイ

容疑者Xの献身」以来久々に東野圭吾を読みました。予約のタイミングが良くって、意外にも早く届いたのでした。今だったら230番ぐらいだよ。後ろの人のために早く返さないとね。


女性が交通事故で命を落とす瞬間、「死にたくない。犯人を許さない。」と願うプロローグ。
場面は変わって。
バーテンダーの雨村慎介は、仕事帰りに背後から頭を殴られた。その後遺症で、記憶を一部喪失。失くした記憶を取り戻そうと、周囲の人々に話を聞こうとするが、様子がおかしい。みんな何かを隠しているようだ……。


と、こんな感じで始まるストーリーですが……これは大変怖かった。ミステリーというか、ホラー。人の執念がじわじわと迫ってくる。
怖さに重点を置いたのか、心打たれることはなかったんですけど、これはこれで面白かった。
書かれてから出版までに間があるのは、幼い姉妹が犠牲になった東名の事故の影響があるんでしょうか。連載されていたのが同時期にあたってるんですよね。この本に登場する当事者は、人の命を奪ったのにもかかわらず深く反省しているようにみえないので自粛してたとか?
とにかく思うことは、安全運転だ。