「沙羅は和子の名を呼ぶ」加納朋子。

沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)

沙羅は和子の名を呼ぶ (集英社文庫)

短編集。ファンタジーがかった物が10個。
短編だからかちょっと物足りない感じがするかな〜と思ってたら、最後の表題作が大変よかった。
舞台が「ぐるぐる猿と〜」と同じような社宅。こんな風なところに加納さんは住んでいらっしゃったんでしょうね。
あのとき、この道を選んでいなかったら…のパラレルワールド。選んだのが自分ではないのがちょっと目新しい気がしました。どちらを選んでもやっぱり後悔する人は後悔するし、嫉妬する人は嫉妬する、、、そうかもしれないね。


その他では「フリージング・サマー」「海を見に行く日」「オレンジの半分」あたりがよかった。