「クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ」梶尾真治。

面白かった!せいいちさん、薦めて下さってありがとう。
時をかけるラブロマンス。愛する人を守るために過去へ行こうとする人たちのお話。
愛は時間の壁も乗り越えてしまうなんて、もうベタ過ぎでハズカシイくらい。
クロノス・ジョウンターという機械を使って過去に跳ぶんだけど、反作用のために、戻ってくる場所が現在よりはるか未来になってしまう、というところが面白味を増す要素になっているんですね。
この本に収録されているのは、
「吹原和彦の軌跡」
「栗塚哲夫の軌跡」
「布川輝良の軌跡」
「鈴谷樹里の軌跡」
「きみがいた時間 ぼくのいく時間」
「野方耕市の軌跡」
の6つで、「きみがいた〜」だけが「クロノス・スパイラル」という別の機械を使っていて、未来に跳ばされない設定。
「野方〜」は書き下ろしで、クロノス・ジョウンター開発者の野方が、満を持して自ら乗り込むお話。それまでの話の登場人物が再登場して、ストーリーの総括みたいね。
クロノス・ジョウンターの性能は「20年が限界」って野方さんがいう場面があるんだけど、一番初めの吹原君は63年も跳んでるよ〜愛が奇跡を呼んだのかな。


あと、帯が太すぎてクロノス・ジョウンターの雄姿が半分以上隠れてみえないのはいただけないな。