「耳をふさいで夜を走る」石持浅海。

耳をふさいで夜を走る

耳をふさいで夜を走る

うううう、気持ち悪かった。これは感想の書き様に困るな〜でも頑張って書く。
主人公の並木直俊は3人の女性を近々殺さなければならない、と思っていた。そのために完全犯罪のシナリオを練っている最中。ところが不測の事態が勃発、夜明けまでに3人を殺さなければいけなくなった…。


まず殺害の動機。最初は明かされてなかったのが次第に明らかになっていくんだけど、全貌がわかっても理解不能。何が何でも殺さなければいけない理由とは思えない。途中までは「もしやSF?」と想像していたけどそんなことはなかったし。
それと登場人物がみんなオカシイ。壊れてる。主役の並木君以外も。石持さんの書く人物って変わった人が多かったけど、これは変わってるどころではない。並木君の推理具合は推理じゃなく妄想妄執の域。それが延々と。
それから、登場人物たちが度々欲情すること。辟易。
で、極めつけは最後。似たような事件がつい最近あったじゃないですか。


というわけで、すごく不快感だけが残ったのでした。