「しらみつぶしの時計」法月綸太郎。

しらみつぶしの時計

しらみつぶしの時計

シリーズ物でない短編を集めたもの。まあまあ面白かったか。パスティーシュとかインスパイアの元ネタを読んでいれば、もっと面白かったかもな〜と、この手の本を読んだときにはいつも思うのだった。今回は都筑道夫さん関係が3つも。
「しらみつぶしの時計」
異なった時刻を示している1440個の時計の中から、たった一つの正確な時計を見つける、というお話。最後のオチが感心。なるほど。
「猫の巡礼」
この話は、本当に猫の話でオチがない。ミステリーと期待して読んだので「アレ?」と肩透かし気味でしたが、愛猫への思い入れたっぷりでよい作品。ああ、猫飼いたい。