「謎の転倒犬」柴田よしき。

謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞 (創元クライム・クラブ)

謎の転倒犬―石狩くんと(株)魔泉洞 (創元クライム・クラブ)

折からの不況で就職浪人寸前の石狩君。深夜のアルバイトを終えたところで偶然(ではないかも?)出会ったカリスマ占い師の摩耶優麗に過去を言い当てられ、言いくるめられて優麗の会社(占いの館)で働くことになり……。
ミステリー連作短編集。タイトルがふざけていますが、表題作以外の短編もすごいことに。
「時をかける熟女」
まぼろしのパンフレンド」
「狙われた学割」
「七セットふたたび」
名作SFのタイトルをもじってる。何の意味があるのかわからないけれど、タイトルのインパクトが大きかったので読んでみたのだった。柴田さんは多分初読み。
占いを信じていない石狩君が、ぴたりと当たる優麗の占いの根拠を推理する、、、そんなストーリー。元ネタとはなんら関係はなく(爆)。

面白かった!
石狩君は地味だけど、他のキャラが濃くって愉快。人間観察力に長けた優麗がかっこいいじゃないか!
続編希望しますよん。