「北緯14度」絲山秋子。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 単行本
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紀行文とも小説とも言えるような仕上がり。絲山さんがどれほどセネガルに恋焦がれているかがわかった。熱狂的ではなく切々と淡々として、且つ情熱的であった。
ひとつの国に2ヶ月という長期滞在は旅行の域を超えてるようにも思えたが、始めから腰をすえて「セネガル」を体験しようとする心構えだったんだろう〜始めは期待と不安、徐々に友人のできない焦り、そうこうしているうちにどっぷりとつかりすぎ、別れが耐えがたくなり……。
どれだけ馴染んだつもりでも、旅行者であってセネガル人ではない、という壁があることを自覚している絲山さんの苦しみみたいなものが、なんともいわれぬ余韻を醸し出していたなぁ。
セネガルってどんな所なんでしょう?行ってみたくなりましたわ。…あ、あとセネ飯も!そんなに美味いのか?