「イノセントゲリラの祝祭」海堂尊。

イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭

バチスタシリーズを書き始めた時から、こんな流れにすることを計画していたんでしょうか。だとしたら恐るべし。
今回はまるっと「エーアイ」のお話。市井の人々にエーアイ知ってもらうべく布教…といった感じでしょうか。彼の主張はすでに「死因不明社会」に書かれていたとおりだけれど、あれはブルーバックスゆえ多くの人に読んでもらえなかったのかも知れず、こんな作戦に出たのかな?
え〜と、もはやミステリーではありません。
主な舞台は厚生労働省の会議室。繰り返されるバトル!バトル!会議でこれほど手に汗握るとは…。最初のうちはまったくかみ合わない議論に苛立ちもありましたが、後半はホントすごいです。
そして「極北クレイマー」に続く、というわけですね。楽しみです。
それにしても、これ読んだ一般人は官僚に愛想つかすだろうな…いやフィクションですから本気にしないですよ?(笑) でもこんなに喧嘩売っちゃって海堂さんの本業の方に差しさわりがないのか心配です。