「ふちなしのかがみ」辻村深月。

ふちなしのかがみ

ふちなしのかがみ

辻村さんが巷で人気のようだったので読んでみました。ホラーでした。いつもはミステリーの人なのかな。「初めて」は他の作品にすればよかったかな…などと今さら思ったり。ま、でも面白かったからいいけど。現実と妄想の境界が曖昧になっていく怖さを堪能いたしました。
以下メモ。
『踊り場の花子』夏休みの教室、自殺した少女、階段の花子さん…怖かった〜一番のお気に入りです。鬼畜外道許すマジ。
『ブランコをこぐ足』ブランコから転落死した少女と「キューッピッドさん」遊び。関係した子どもらの供述…女の子たちの話が悪い女らしさ全開で怖かった。終わり方も好き。(死んだ子の気持ちになってシュミレーションした結果たどり着いた真相…のような感じ。)
『おとうさん、したいがあるよ』主観と客観のズレが大きすぎる怖さ。したいはなんだったのですか?
『ふちなしのかがみ』歳の数だけ蝋燭つけて午前零時に鏡を見ると、自分の未来が見えると。ちとやってみたい気もする(笑) 
『八月の天変地異』「かっこいい友達がいるんだ」と、つい嘘をついてしまったばかりに仲間はずれにあってしまった少年のお話…なぜかこの話だけが心温まるお話となっているところが心憎い!