「ボクハ・ココニ・イマス 消失刑」梶尾真治。

ボクハ・ココニ・イマス 消失刑

ボクハ・ココニ・イマス 消失刑

傷害事件を起こし実刑となった浅見克則は、懲役刑よりも受刑期間が短縮される条件に惹かれ、実験中のシステム「消失刑」を選択した。それは、刑期を自宅で過ごせるが、首につけたリングの機能により他人からは全く見えない存在になる、という…。
前半部分のいたたまれなさといったらなかった(涙)。読むのを何度も中断してしまった。社会の中にいながら他者から存在が認められないという状態は、意外と楽勝じゃないか?と予想していたが、梶尾さんの想像は私の予想を大きく超えていた…なんという残酷さなんだろか。しかも杜撰なシステムのためにトラブルが続出ますます窮地って!!勘弁してよ〜〜〜
〜〜〜と、身が持たなくなりそうな前半でしたが、後半は一転してロマンチックな展開に(呆然)。やはり梶尾さんはこうでなくっちゃってことなのかな。