「ロードムービー」辻村深月。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 単行本
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子どもが主人公の作品が3つ。
表題作「ロードムービー」は、クラスで孤立しているワタルと友達になったことがきっかけで、自分もイジメにあってしまったトシのお話。優等生でスポーツ万能、リーダーシップもあるトシが、今までの人生で初めて挫折感を味わい、イジメに屈しそうになる…というストーリー。
いじめっ子のアカリちゃんが非常に怖い。やっぱり女は陰湿で怖い。もうこれはトラウマ。
そしてワタルくんが決死の覚悟で挑んだ児童会選挙の応援演説のシーンが泣けた。
次の「道の先」は、大人っぽくって頼れる存在と世間から評価されている少女の憂鬱…塾の先生(多分、充?)の優しさが、、、私にはちょっと重い(笑)
最後の「雪の降る道」は、ヒロくんとみーちゃんのお話。仲良しの友達が死んで心が弱っているヒロくんを、みーちゃんが元気付けようと…
これは察しの悪い私にも丸わかりで、深月と鷹野の幼少時のお話ですね〜一番泣けました。深月は幼い頃からこんなにも相手を思いやることの出来る子で、「冷たい〜」を思い出して感慨無量になりました。
これがあって、あれがあって、それでこうなるわけですねぇ(滅茶苦茶ですみません。読んだ人にはわかると思いますが。)〜幸せになって本当によかったぁ。