「背表紙は歌う」大崎梢。

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

中規模出版社の営業、井辻くんのちょこっとミステリーな奮闘記、シリーズ2作目。大変面白く読めました。よかった、よかった。
賞取り合戦の裏側とか、倒産してしまった出版社のこととか、作家さんのイベントとか、取次ぎさんとの関係とか。今回も本に係わるお仕事のアレコレを知ることが出来て楽しかった。厳しい業界事情を抱えた出版関係のお仕事、お疲れ様。
そして、登場人物がみんな基本いい人なのもホッとする。本好きな私としては、本に係わる仕事をしている人は、誠実でいい人であって欲しい。いい人は、きっといい本を作るだろうし。そんで、そのいい本を私に届けてください、プリーズ。
しかしながら。如何せん読んだ本の大半は図書館からの借り物……。実に申し訳ない。本買うのに湯水のようにお金を使って、売り上げにどんどん貢献したい気持ちはあるけれど、それは無理なの。