「セカンド・ラブ」乾くるみ。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: 単行本
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『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。という謳い文句に煽られて、疑心暗鬼ムンムンで読み進めたのでした。
だからして、めでたく新婚旅行に出かける二人の会話部分にはそう驚きもなかったのだけれど(至極丁寧な謎解きの説明は親切でわかりやすかったね)…、最後の最後でのあの仕掛けには気付かなかった。衝撃大。思わせぶりな序章にあんな意味があったなんて、切なすぎ。途中の彼女が「霊が見える云々」と話す場面、気になったものの別の伏線かと思ってしまってた。
『イニシエーション・ラブ』に比べてどう?って聞かれたら「アレほどではなかった」けど、でもやっぱり「女は怖いね」と言います。特に今回の彼女の行動は私には理解不能で、超絶いやな女でした。