「セカンド・ラブ」乾くるみ。

セカンド・ラブ

セカンド・ラブ

孤独で真面目でウブな正明青年。お正月に行ったスキーでお嬢様風の美人春香と出会い恋に落ちてしまう…。


イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。という謳い文句に煽られて、疑心暗鬼ムンムンで読み進めたのでした。
からして、めでたく新婚旅行に出かける二人の会話部分にはそう驚きもなかったのだけれど(至極丁寧な謎解きの説明は親切でわかりやすかったね)…、最後の最後でのあの仕掛けには気付かなかった。衝撃大。思わせぶりな序章にあんな意味があったなんて、切なすぎ。途中の彼女が「霊が見える云々」と話す場面、気になったものの別の伏線かと思ってしまってた。
イニシエーション・ラブ』に比べてどう?って聞かれたら「アレほどではなかった」けど、でもやっぱり「女は怖いね」と言います。特に今回の彼女の行動は私には理解不能で、超絶いやな女でした。