「生霊の如き重るもの」三津田信三。

生霊の如き重るもの (講談社ノベルス)

刀城言耶学生時代のエピソードが５つ。
奇怪な事件を言耶がしぶしぶ乗り出して合理的に解決、でも最後にぞわっとさせるパターン。短編だからお手軽でした。阿武隈川烏先輩の性質が知りえたのがよかった。このひと、何気に最強。
推理を二転三転させた表題作が一番面白かったかな。横溝正史テイスト。あと「顔無しの如き攫うもの」の推理の残酷さとラストの恐ろしさが印象的。