「ばらばら死体の夜」桜庭一樹。

ばらばら死体の夜

ばらばら死体の夜

お金にだらしない男女の行き着く先…のお話。
高学歴できちんと仕事もしているのに学費で借りたお金が返せない翻訳家の吉野解。美容整形に取り付かれて借金し逃げ隠れて生活する沙獏。多重債務者の末路を描いているのだけれど、ひたすら虚栄に満ちて、欺瞞的で、自分勝手で、とにかく醜い。最初から最後まで気持ち悪いだけで耐えがたかった。働いても働いても暮らしが楽にならない昨今だからリアルなのかもしれないが、カタルシスが欲しかった。