「ボトムレス」拓未司。

ボトムレス

ボトムレス

これも初めての作家さん。このミス大賞出身の方ですが、ミステリーというよりホラーっぽかった。料理系ホラー、とでもいいましょうか。
レストラン『ホール』の料理は「死ぬほど美味しい」。転じて「食べると死ぬかもしれない」。噂を聞きつけてやってきた客の運命は……。
ホラーとしてはそこそこ面白かったけれど、運命の分かれる基準がよくわからなかった(のは私だけか?)。食に対して謙虚であれ、ってことなのかな。こんなご時世だから、個々人の価値観にとやかくいうのもおかしいしな。
特に、猫の話は、今私が一番気にしている事項だけに、微妙な読後感が残ったのでした。
食事は美味しく楽しく食べたいっすね。ドキドキしながら食べるのはいやだわ。