「田舎の紳士服店のモデルの妻」宮下奈都。

田舎の紳士服店のモデルの妻

田舎の紳士服店のモデルの妻

幼稚園児の長男と乳児の次男の育児に追われる日々を過ごしていた梨々子。ある日突然エリートサラリーマンの夫が自分は鬱病だと告白、会社を辞めて故郷に帰るという。いわれるまま夫の故郷に引っ越して暮らした10年間の日記。
なんてことない話なのに、なんかよかった。日々暮らす、生活するというのはこういうことなんだろうな〜と妙にリアルに感じられた。忍耐?
でも、幸せの形は色々あって、思っていたのとは違っていたけれどこれもまた幸せだ、と気づくのに10年かかったよ、というか。人の価値観はなかなか変わらないけど、10年あればそこそこ変わる、みたいな。