「星やどりの声」朝井リョウ。

星やどりの声

星やどりの声

父を亡くした三男三女6人兄弟姉妹がそれぞれに、父を想い、今の自分を想い、母を家族を想う物語。
上手い。特に最終章、長女のお話は泣けました。葛藤を乗り越えて兄弟が力あわせ云々的なお話ではあるけれど、安易な結果ではなかったし、何より星やどりの意味がわかったときには、思わずうなってしまいました。一体なんというお父さんでしょう。すばらし過ぎる。私はこんな親になれるだろうか、子に何を残せるだろうか、と考えずにいられませんでした。とにかく頑張ろうっと。
子らと年齢が近い作者さんだからよかったのか。これからも期待しております。ああ、でもデビュー作はまだ読んでないんだった。それにしても読みたい本ありすぎや。