オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

書店のレヴュー

世の中から忘れ去られた島と、未来を予知し喋るカカシ。と聞いただけではファンタジーかと思いきや、さに非ず。コンビニ強盗をして逃げたところを助けられ、不思議の島に連れてこられた主人公が、島で遭遇する事件と奇妙な人たち。多少無理があるところも、そういう設定だからということで、あまり気にならずバンバン読まされました。結末もスッキリ爽やか。敢えて言えば、最後に静香さんが重要な役割をするのだから、もっと描写して欲しかったかな。伊坂作品を読むのは4つ目(ピエロ・アヒル・ギャング)ですが、これが1番面白かった。デビュー作に1番を付けるのもなんだけど。04/06/18 ★★★★