鳶がクルリと (新潮文庫)

鳶がクルリと (新潮文庫)

書店のレヴュー

一流企業の総合職だった主人公貴奈子は、その生活に疑問を感じて退職し、叔父が経営する鳶会社「日本晴れ」に転職する事に。自分が知らなかった世界を体感する面白さ、だけではなく、現代サラリーマン社会の批判や対アメリカ政策まで、いろんなものを詰め込んだ、正にエンターテイメントに仕上がっています。テンポがよくって、わかりやすくて、久々に面白い本に出会いました。鳶少女ツミちゃんが良い味出してますね。終盤彼女が恐怖のあまり泣く場面で、一緒に涙が出そうに。読後感も最高気持ちよかった。続編「アムステルダムの日本晴れ」も読むことにしましょう。◆2005年10月映画公開。原作とはストーリーがかなり違っているようです。04/07/16★★★