ららら科學の子矢作俊彦「ららら科學の子」追加致しました。この世代の方々は今や企業の中で部長やそれ以上の地位にいるのだろう、と思うと何か複雑。リストラの嵐に晒されているのか、ほのぼのした安閑とした生活なのかわからないけれど。昔の事などとうに忘れてしまっているのだろうか・・・?

書店のレヴュー

三島由紀夫賞受賞作品。学生運動のさなかに中国に密入国した主人公が30年ぶりに日本に戻ってきた。◆ハードボイルド色は薄く、ヤクザと蛇頭の抗争の話ではありません。1.1960年代東京に住んでいた方、2.全共闘世代の方、3.中国の文化大革命に興味のある方にしかお勧めできないかと。私は2,3に関してわからない事を調べつつ読み進めました。地上げで実家は無くなり、両親は既に他界、出国当時8歳だった妹を見つけ出し、この30年の意味を考える、といった物語。なかなかの感動作でしたし、前記2,3を知る良い機会だったと思います。05/01/23★★★