最近さぼり気味。あっ、本が売れていました。ありがとう。瀬尾まいこ「図書館の神様」。川端康成が読みたくなる本。
カラフル

森絵都「カラフル」追加。

前から読もうと思っていた一冊。書店でも大人気で200人以上の人が登録している。すごい。この度やっと念願かなって読み終えたわけですが、噂通り面白かった。最後にキッチリオチがあるのだけれど、それも児童書らしくはっきり言ってはじめから見えている類のもの。それでも面白味は減ることなく、笑い・涙織り交ぜながらこの世で生きる事の大変さ、人(含む自分)を殺してはいけない事なんかが実感できる。せいぜい10数年の人生、しぶとく生きなくっちゃね。

書店のレヴュー

死んだはずのぼくは、あの世で抽選に当たり、中学3年生の小林真の体にホームステイして自分が生前に犯した罪を思い出す修行に挑戦する事に。◆この世界の生き辛さに絶望し自殺した真君に代わって人生を再チャレンジする「ぼく」。最初、グチャグチャした人間模様の中にある真君の生活に嫌気がさすものの所詮他人の人生と割り切り、次第にこの世を楽しみつつ、自殺した真君の絶望の原因である諸問題の殆どが誤解であったり、知らなさ過ぎだったりであったことに気付く訳で・・・。全体を通して陰鬱な出来事が起こる中、天使のプラプラとのやり取りなどコメディ部分もあり、児童書(小学生にはちょっと^^;)のわかりやすさで一気に読めます。ホロッとさせられる場面多数。05/05/23 ★★★★
Teen Age

角田光代他「Teen Age」追加。

「小説推理」掲載されたものを集めたらしい。作家陣も豪華のようですが、目的は瀬尾まいこ。田舎の子川居和也が都会から来た転校生三崎花子を伝統行事の「狐がえり」に参加させようと四苦八苦するお話。なかなか自分の知らない世界に入っていくのは難しい。大人になると益々面倒になるばかり。他の作品も良かったが、藤野千夜だけはちょっとイマイチだったか。まとまりなさ過ぎ。

書店のレビュー

10代の少年少女を主人公にした7人の女性作家による7つの短編。10代という心にモヤモヤした物を抱えた時代を各作者ごとに見事に描いています。お気に入りは瀬尾まいこ「狐フェスティバル」。他の人の気持ちはわからない。でもわかろうと努力する事は無駄じゃないってこと。「田舎の子」と「都会の子」。間の壁が消えていく時、子ども時代っていいな〜と思いました。角田光代「神様のタクシー」。今行動しなければ絶対後悔するって事に出くわしたら?大人だったら常識が邪魔するけど、10代なら一歩踏み出す勇気があるといい。あと川上弘美島本理生も秀作。05/05/23 ★★★
大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))

プロイスラー「大どろぼうホッツェンプロッツ」追加。

この本は自前。書店の方には何故か文庫版しかなかったのでそちらの書影を。中身はおなじかどうかわかりませんがウチにある上製版のイラストは良い。臨場感あふれてますね。この本は昔から読み継がれた名作ですが、子どもの時に読むよりも、悪役が底意地悪い感じ。子どもの頃はそういった大人の意地悪さに気がつかなかったのかな。

書店のレヴュー

大どろぼうホッツェンプロッツにおばあちゃんの大事なコーヒーひきを盗まれた!仲良し二人組みのカスパールとゼッペルが友情と勇気と知恵で大どろぼうと大魔法使いをやっつける冒険物語。◆悪者たちもなかなか賢くハラハラドキドキで最後まで飽きる事がありません。登場人物も個性にあふれ、魔法使いや妖精等フアンタジーの要素も取り入れられています。童話絵本を卒業し自分で読んで自分で読んで物語を楽しめるようになった小学生向け。05/05/23 ★★★