銀河鉄道の夜。
ユーコちゃんが昨日言っていた件について。
「銀河鉄道の夜」は賢治が死の間際まで推敲し未完のままだったので、1974年までは内容も不安定のまま出版されていたのですね。研究の結果、1974年の全集で最終形が確定し、以降は最終形に辻褄が合うように加筆されたものが出ているようです。それでも抜けているところが何箇所かあるようで、うちにある本でも(以下空白)とか書かれていたりするのですよ。で、長野まゆみのいう「ブルカニロ博士」云々は、勝手に編集者の人が削除したわけではなくって、賢治が「やっぱ、いらないや」と削除したわけです。その部分を今は読めるのか?というと、読めます。便利な世の中でそういうサイトもあるのです。すばらしい。下記に紹介しておきます。
森羅情報サービス
http://why.kenji.ne.jp/douwa/ginga_f.html
ブルカニロ博士は時たま天の声の如く声のみで登場し、最後に姿を見せるんです。そして、最後にジョバンニにこう言わせるわけ。
「僕きっとまっすぐに進みます。きっとほんたうの幸福を求めます。」
この部分がないことが長野まゆみさんは不満なんじゃないかな。多分。
あとこんなのも。最終形と初期形と両方読めるらしいですわ。みた事ないけど
銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇〉 (ますむら版宮沢賢治童話集)
- 作者: ますむらひろし,宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2001/07/01
- メディア: 単行本
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