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中島たい子「漢方小説」追加。前回の芥川賞候補でしたね。話は面白いんだけど、短い話のわりに登場人物が多すぎるんじゃないかなぁ〜と思いましたね。
私は漢方医(正確には中医学医)にかかったことはないんですけど、どこでもこんな感じの診療なんでしょうか?興味津々。あ、でも漢方医でも西洋医でもこんな親切なお医者だったら、具合もすぐ良くなりそうね。
ストーリーでは最後の方に、「七情」(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)の情緒反応が過剰になるとそれらに相応する五臓が病気になるという中国2000年の歴史の実証にふれるのですわ。んで、元カレが結婚したのを聞いたのがショックで、とか、仕事を降ろされたのがショックで、とか自分の弱い「恐」の部分を認めつつ、「変化を恐れない自分になりたい」という答えを見つけ出していく。・・・いい話でした。