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柳美里「雨と夢のあとに」。
これは・・・え〜ネタばれがないほうがいいのかな。まあ、大概読んでいるうちにわかると思うけれども。知りたくない人は見ないでね。一応小さくしておく。
お仕事中に父は死んでしまうわけです。で、一人残された娘のために幽霊となって家に帰るわけで。娘は始めこそ気づかなかったものの、次第に勘づいて、でもそのことを言ってしまって、もう父に会えなくなるのが怖くて、、、この辺をホラーの怖さと取るか、ファンタジーと取るか、人それぞれでしょうけど、カナタ的には後者で。娘である雨ちゃんには、他にも試練が次々と訪れて、せめて父だけは失いたくないという切なる思いがあるんだな〜、そこがもう痛々しいく感じられました。
柳美里さんの本といえば、ヒット作の「命」ぐらいしか読んだことがないんですけど、これは、なかなかよかったっす。