イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」。
こちらは先週にさらっと読み終えておりまして。決して明るい話ではないのに、何故かほのぼの・しんみりしてしまう不思議な感じ。苦しい最中でも、人とちゃんと繋がっているからかな。
生きてるといろいろあるよな。ホント。
そういえば、絲山さんの新刊「ニート」は10月29日に発売ですよ。

書店のレヴュー

第96回文学界新人賞受賞作を含む中篇2作。◆「イッツ・オンリー・トーク躁鬱病でOLを止め、貯金を崩しながら細々と絵を描いて生活している橘優子。彼女の周りに集うのは、痴漢のKさん、鬱病仲間のやくざ、元ヒモの従兄弟の居候など。病気で薬は手放せない、いいことはちっともない、先は見えない、それでも「いろいろあるけど何とか私は生きてるよ」と亡き友人の墓前に手を合わせる。どこかホッとする作品。◆「第七障害」趣味の乗馬の大会の事故で騎乗していた馬に死なれた主人公の再生の物語。こちらはいたって普通の話かも。05/10/26 ★★★★