青に捧げる悪夢

青に捧げる悪夢

目当ては乙一と、はやみねかおるでしたが全部読ませていただきました。ミステリーはともかく、ホラーは久しぶりで気持ち悪かったぜ。
恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」・・・学園ミステリー。主人公ヨハンがカッコいい。『麦の海に沈む果実』と同じ登場人物だそうで。押さえておこう。
若竹七海「みたびのサマータイム」・・・軽めのミステリーとちょっとしたホラー。10年前に海辺の別荘で自殺した女性のお話。
近藤史恵水仙の季節」・・・美人双子のモデルによる殺人事件。バレバレだったけど、文章が上手かったし、この人も押さえとこう。
小林泰三「攫われて」・・・少女3人が誘拐されて・・・。これは、、、ホラーっす。血がいっぱいで、痛いっす。
乙一「階段」・・・家庭内暴力親父に恐怖する姉妹のお話。親父がかなり狂っていて怖かった。これはホラーなのかもしれないけど、非現実じゃないストーリー。この本の中ではNO.1
篠田真由美「ふたり遊び」・・・これもホラーか。父母が弟に殺され、一人『お城』に住む少女。妄想か現実か。
新津きよみ「還ってきた少女」・・・これも姉妹のお話(って、これだけでネタばれですが)。時間のズレで読者に錯覚させる手法、ですか。
岡本賢一「闇の羽音」・・・SFホラー。巨大な蜂に卵を産みつけられる中学生。怖いですね。
瀬川ことび「ラベンダーサマー」・・・映研高校生が避暑地で白いワンピースの少女とであった、ほのぼのホラー。この人もちょっと押さえておくか。
はやみねかおる「天狗と宿題、幼なじみ」・・・いつものはやみね。『僕と先輩のマジカルライフ』の主人公の幼年時代

書店のレヴュー

10人の作家による豪華ミステリー&ホラーアンソロジー。それぞれの作家さんの入門書にどうぞ。短編ですので、どの作品もあっさり目でしたが、結末が上手くまとまっていているものばかり。特に良かったのは、近藤史恵乙一瀬川ことびなど。06/01/23★★★