舞城王太郎「暗闇の中で子供」。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/09/06
- メディア: 新書
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なんだけれど、第2章は唐突に、物語とは一体何か、で始まり、
「ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ。」
という。
その後、話は進むのだけれど、どうにもおかしい。辻褄が合わない個所がある。変だ?間違い?・・・かと思いつつも気にしないで読み続けると、最後の方に、
「物語に含まれる矛盾や齟齬というものは、どれくらいの許容範囲をもっているのだろう?」
とくる。むむむ、これは実験?しかも結末は曖昧模糊として選択制あるいは「好きにどうぞ」と締めくくっている。これは凄い発想だ。もちっと他の作品も読んでみませう。